ブリスターとは? ~ 歴史とその魅力 ~

  • HOME
  • ブログ
  • ブリスターとは? ~ 歴史とその魅力 ~

ブリスターパックの歴史

「水ぶくれ」を意味する英単語「blister」(発音:ブリスター)。インターネットで検索すると、包装業界では「透明なプラスチック素材で成型されたケース」を指す、とよく目にします。なぜ、まったく異なる意味を持つこの2つの言葉が結びつくのでしょうか?

実は、包装分野でブリスターという言葉が使われるようになった背景には、真空成型という技術が深く関わっています。今回は、このブリスターと真空成型の密接な関係について掘り下げてみましょう。

 

ブリスターパック誕生の歴史と真空成型

ブリスターパック(ブリスター)が広く普及し始めたのは、主に1960年代後半から1970年代にかけてのことです。この時期、ヨーロッパで透明PVC(ポリ塩化ビニル)を用いた医療品包装、特にPTP包装(Press Through Pack)が普及し始めました。

真空成型の技術自体はそれ以前から存在していましたが、商品の包装、特に「中身を見せたい」という透明性への需要の高まりとともに、ブリスターとしての利用が飛躍的に発展しました。真空成型とは、熱を加えて柔らかくしたプラスチックシートを型に密着させ、シートと金型の間を真空状態にすることで成型する方法です。商品の形状に合わせて自由な形を再現できるのが大きな特徴です。

医薬品・食品・日用品・玩具など幅広い分野で、商品の形状やサイズを問わずしっかりと包み込むパッケージが求められたことが、ブリスターが真空成型によって大きく発展した背景にあります。

 

          

 

なぜ「水ぶくれ」?ブリスターの語源と特徴

真空成型によって作られたパッケージは、その特徴から「水ぶくれ」に例えられ、「ブリスター」と呼ばれるようになりました。

 ・形状の類似性:成型された透明な半球形や半楕円形のパッケージが、まるで皮膚にできた水ぶくれのように見えることが、その名前の由来とされています。

 ・保護機能の類似性:また、パッケージが内容物を外部からの衝撃や汚れから保護する水役割が、水ぶくれが皮膚を守る機能に似ていることも、この名称が定着した理由の一つと考えられています。

これらの理由から、「ブリスター」という言葉は「真空成型でできた透明なパッケージ」という認識が広まり、やがて「ブリスターパック」という名称が定着していきました。ブリスターパックの歴史は、今や約半世紀にも及び、その進化は止まることを知りません。

 

> 製 品 紹 介 <  > 製 造 方 法 <  > 技 術 紹 介 <  > 新工法ポッチ式 <

 

 

ブリスターパックの魅力

ブリスターパックがもたらす3つのメリット

ブリスターパックは、単なる透明なケースではありません。商品の価値を高め、消費者の購買意欲を刺激する多様なメリットを持っています。

1.  商品の確実な保護:

  ・物理的な衝撃や傷、埃、汚れから内容物をしっかりと守ります。

  ・開封されていないことを示すバージン性も確保でき、商品の信頼性を高めます。

2.  利便性の向上:

  ・吊り下げ穴を設けることで、店舗での陳列が非常にしやすくなります。

  ・製品の形状に合わせて成形されるため、無駄なスペースがなく、保管効率も向上します。

3.  販売促進効果:

  ・透明なパッケージを通して中身がはっきりと見えるため、消費者のアイキャッチ性を高めます。

  ・商品の魅力や特徴を視覚的に伝えることで、購買意欲を促進します。

 

お客様の商品をより魅力的に、そして安全に消費者のもとへ届けるために、ブリスターパックの導入をぜひご検討ください。御社に最適な真空成型によるブリスターパックをご提案させていただきます。

>>お問い合わせフォーム<<

 

⇒お問い合わせから納品までを詳しく知りたい方